2017年5月3日水曜日

いつか自分も・・・

同じことの繰り返しが目立つようになると

要介護3の父親は認知があるので
同じことを何度も聞いてきます。

1分前に聞いたことをまた・・・

聞いたことを忘れてしまうのですね。

また、同じような行動にこだわります。

朝起きると、まず外出用のズボンを履きたがります。
おむつが満タンで外に漏れていても
構わず履きます。
ズボンがないと「ない!」と大声で呼ばれます。
毎日です。
以前の習慣がそのまま残ってしまっているようです。

おむつの尿取りパッドをもう何年も付けているのに
今でも「自分は普通のパンツを履いている。」と思い込み
パッドを交換できない。しようとしない。
こちらが交換を促さないと漏れてしまいます。

現状を認識できないのが認知症なのですが、
毎日何度言っても、なぜ改善できないのか・・・

ずっと昔のことはよく覚えているのにです。

父の場合は本当の認知症になってしまったので
もう治癒の見込みは薄いのですが、
最近、周りの高齢者にも困るようになりました。

一緒に活動をしている70~80代の高齢者は
とてもしっかりとしていて行動的です。

しかしながら、20年間ほど一緒に活動してきて
最近、話がうまく伝わらなくなってきました。

例えば、使わないメルアドにメールを送るので
情報が正確に伝わりません。
何度も登録の変更をお願いしても
また同じように前のアドレスに送られる。

登録の変更のやり方がわからないなら別ですが
それはできる方なので、
言われてすぐにしないようなので
忘れてしまうのですね。

他にもいろいろ情報の間違いや忘れが多くなり・・・

そんな感じで、今まですんなりできてきた関わりが
少しずつ崩壊し始めています。

周りを見ていると、
70歳前後からその傾向が増えるようです。

これが加齢による物忘れなのでしょうか。

また、自分語りが多くなったり、
自分の考えに執着して
他人の言うことに耳を貸さなくなるなど。

「老害」と言うのでしょうか・・・

自分ではなかなか気づかないので、
間違いを指摘されると気分を害されるようです。

政治家の失言も「老害」によると
思われるものも多いですね。

本当の認知症になる前の段階である
軽度認知障害(MCI)で気がついて対処すると
本当の認知症に移行しにくいと言われています。

この時期に医療関係者などによって
MCIと診断されると、
脳への刺激や運動、薬などの療法で
改善がみられるそうです。

家族や周りで気がついてあげることが大切ですね。

ただ、本人に自覚がないだけに
「老害大国日本」は進んでしまうでしょう。

いつか自分も同じようになると思うと
不安は尽きません。



     

      
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2 件のコメント:

神田ももたろう さんのコメント...

介護の大変さがとてもよく伝わってきます。
心中お察しします。

>ずっと昔のことはよく覚えているのにです。

記憶というのは、改めて脳で保管されているのだなと
思いますね。


人間、(成功者であればあるほど)その時の成功体験を
よかれと思って、他の人にも強要、あるいは自分でも
曲げないと思うのです(例:ど根性の特訓で、スポーツの
大会等で優勝したりすると、時代にあわないシゴキをする
コーチになったり、とか)

考えを柔軟にするというのは思いの外、難しいものだと
思います。私自身も柔軟でいたいと思いつつ、やはり
今の若い子たちからすれば、すでに老害とよべる
考え方なのかもしれません。

すみれ さんのコメント...

神田ももたろうさん

あたたかいお言葉で元気が出てきます。
ありがとうございます。

頭を柔軟にすることって難しいですね。
老害だけは撒き散らしたくないのですが・・・
川で溺れた子供を助けた75歳の医師のように
無謀かもしれませんが感動的なお話です。
こんな高齢者ならいいですよね。